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勉強ってつまらない (でも子供がするようになるための方法)

こんにちは、

塾長の児成です。

今日のテーマは、

『勉強のつまらなさ』です。

勉強楽しいですか、

と子供に聞いて、

即答で

楽しいです!

と答える子は、

100人に1人いるかいないかだと思います。

はっきりと言います。

それは勉強がつまらないからです。

20年以上塾の講師をやっている私が

つまらない、と言っているのだから

『勉強』=『つまらないもの』

で確定です。

勉強はつまらないです!!

以上。

・・・と言いたいですが、

塾の先生がそう言い放つだけでは、

塾の信頼度を損ねますし、

つまらないけれど避けては通れないものですので、

ちゃんとしたことも言おうと思います。

(今回のコラム、またかなり長いです。)

勉強というのは一見つまらないことでも

ある程度深く知ると楽しいです。

そして実際のこととこういう風につながっているんだ、と分かったら楽しいです。

このように勉強には楽しさが隠れていることもたくさん知っています。

でも残念ながら、

それは隠れていて、

表面上はつまらない姿をしているので、

それだけで嫌になる子が多いです。

よく、

勉強の面白さを知って自分でもっと勉強をするようになってほしい

というご要望があります。

私もすべての子供にそうなって欲しいと思っています。

それを目指していて、実際そうなっていく子も多いです。

でも、元々嫌いな子がそうなるには

正直時間はかかります。

なんせ勉強はそもそも面白くない顔をしている上、

そうしたお子様の場合はすでに何かのきっかけで嫌いになっているわけです。

勉強側がある程度優しい顔で近づいてきてくれればいいですが、

勉強そのものが歩み寄ってくれることは残念ながらありません。

そのため勉強そのものの面白さはそう簡単には教えられません。

それを教えるのはもっと先の話です。

では、まず何をするか。

それこそ、今やっているこのことがまさにすべきことの一つです。

つまり、

『勉強のつまらなさ』を生徒と同じ目線で

共有することです。

私は勉強がそんなに好きではなかったですが、

勉強を進めていく上で、

勉強ってこんなに楽しい部分があるのか、

ということに気付きました。

でも、それは私も勉強を教えてから初めて気づいたことも多いですし、

それをいきなり子供に、

ここがこういう風に楽しいから好きになりなさい、

などと言っても何も響きません。

では何が必要になってくるか。

まずは『共感』です。

『共感』があることで、

生徒はようやく、あ、この人の言うことならば聞いてもいいかな、

となり、

ようやくその人が楽しいということを

実際やってみて、

楽しいかもしれない、

と思うようになります。

分からないことが分からない気持ちに気付く

とか、

分からないところを先に気付いてあげる、

というのも

同じくこの『共感』になると思います。

そして、

一番共感しやすいのが

やはり勉強そのもののつまらなさです。

100人に99人(あくまで自分の経験上の数字)は

つまらないと思っている訳ですから、

この共感はすぐにできます。

ちなみに私は、

小~高校のほぼ全ての教科(高校化学を除く)の指導をしますので、

生徒の100倍つまらない部分を知っています。

子供が感じるほぼ全てのつまらなさを

私も同じように感じることが出来ます。

これが第1歩です。

でも『共感』だけではいけません。

つまらないよね、うんうん、じゃあ簡単なことだけやろうか・・・。

とだけなってしまっては、これは意味がありません。

『共感』した上で正しい方向へ導くこと。

これが必要です。

でも、実はこれは共感の後であれば簡単なことです。

それは生徒が持っている本質にあります。

つまらないからやらない

となる子は比較的多いのですが、

幸い、

つまらないからといって

勉強をやらなくてもいいものだと心の底から思っている子

というのは、実はほとんどいません。

勉強から実際に逃げている子はいますが、

ずっと逃げていても良い、と心から思っている子は、

いない、ということのです。

これがポイントです。

正しい方向へ導くこと、

と先ほど伝えましたが、

実際、子供は正しい方向を知っているのです。

つまらないけれど、

やらなければならないということは

心のどこかでは分かっているのです。

ここでようやく、

本当に勉強に向き合わせます。

『こんなにつまらないものなのに、

 心のどこかでやらなければならないと

 思っているのはえらい』

『じゃあどんなことでやりたくなくなる?』

と生徒に問いかけます。

ここからは個々変わってきます。

ようやく具体的に、今まで勉強をやらなかった理由が出てきます。

実際に出てくるのがこんな感じです。

・どれだけのことをやったら終わるのか、量の面での不安。

・勉強そのものの難しさに対応できていない。

・たくさん書くのは大変。面倒くさい。

・何をやったらいいのか分からない。

・やっても良くならないからやりたくなくなった。

                 などなど。

これを聞き出せれば、あとはそこを解決していきます。

量の面で不安である子には、短期間のゴールを用意する。

勉強の難しさに詰まっている子は、

簡単な言葉、スモールステップで分かりやすく説明します。(お任せください!)

たくさん書くのは大変。面倒くさい・・・これはしっかり書いてもらわねばなりませんが、私も一緒に大変な思いをして横で練習したりして、何とか書いてもらいます。

何をやったらいいかわからないという子は的確に、

これとこれとこれだけはやっていれば大丈夫というものを与えていきます。

やっても良くならないのは本当に辛いです。

でもしっかりとどれだけやったか過程を見ます。

過程が合っていれば褒め、過程が間違っていたら正し、

最終的には自信につながる結果を掴んでもらいます。

こういうことを個別にやっていきます。

『つまらないからやらない』

は変えられません。

でも、

『難しいからやらない』

は変えられます。

『量が多くて不安だから結局やらない』

も変えられるのです。

こういう風に、

勉強はつまらない、という当たり前のことに

隠されてしまっていた

『勉強をやらない本当の理由』

を具体化して、

後は正しく導くだけです。

もう一度はっきりと言います。

勉強はつまらないです。

つまらないと先陣を切って言っている人が、

でもその本当の大切さを知っていて、

そしてその裏にある楽しさも知っていて

きっちりと向き合い

本当の理由に向き合って

解決する。

これをしていきたいと思っています。

それをしていった結果、

生徒は勉強そのものの楽しさを

本当に理解できる状態になるのだと思っています。

最後に、

誤解がないように言っておきますが、

私は、勉強のつまらなさを

生徒の100倍知っていますが、

その分

勉強の楽しさを500倍知っています。

だから、

勉強の楽しさを教えることの方が

本当は好きです。

最終的には、全員に、

勉強の楽しい部分を知ってもらえればと思います。

長いのに読んでいただきありがとうございます。


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