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ゲームの中に見る子供の弱点と可能性

いつも塾の性質みたいなお話なので、

久々に少し教育的コラムを書きます。

とはいえ、テーマは「ゲーム」です。

(以前も同じコラムを書いた気がしますが、再度書きます)


さて、

ゲーム(switchなどのゲーム)

は、子供たちにとって害悪である

というのが多くの保護者様の意見かもしれません。


私も、ある面においては、とても害悪になると思います。


ゲームのどんな面がいけないかというと、

時間のコントロールが出来なくなる

ということが一つの大きな問題かと思います。


単純な話、

そればかりになってしまうことで

学習の時間が削られてしまうということがあります。


そういう面で、

楽しいことに流されやすい子供たちにとっては

やはりある程度の制限をかけるべきものと思います。


しかし、

私は、ゲームには子供の可能性が多く隠されているとも思っています。


どうせゲームをやらせるのであれば、

ちゃんとその子がどのようにゲームをやっていて、

どのような弱点、そして良さがあるのかを

しっかりと見極めるきっかけにすればいいと思っています。


実はゲームの中に(ゲームをやる子供の姿にも中身にも)

今後、その子の学習計画を立てる上で大きなヒントになることが

ゴロゴロと転がっているのです。


私もよく初めの保護者様面談で

お子様はゲームをしますか?

と聞き

そして生徒がゲームをする時は

実際に子供と話し、

その中身について話すようにしています。


そこから、

子供の性格をつかみ

指導に生かすことも多いからです。


例えば、

勉強が出来ない子は

自分の大好きなゲームですら

『やり切っていない』ことが往々にしてあります。


ゲームには多くの楽しい要素がありますが、

その一つに

何か難しい課題をクリアする

という場面も多く存在します。


それについて、

勉強の出来ない子については

ゲームの中の少し難しい課題すら

避けていることが

往々にしてあるのです。


一方で

何度も何度もチャレンジをしてうまくなっていく子もいる。


こうした子は、勉強でも実はうまくいく子が多いです。


やりきっているか

やり切っていないのか。

これはゲームにおいて分かる

子供の重要な性質です。


しっかりとゲームをクリアしていなく

結局うまくいかないからそのゲームをやらなくなる子も多いです。


ちゃんと我が子は自分の持っているゲームをクリアしているのかどうか?

子供のゲームを一度見てみると思います。

(クリアという概念のないゲームについてはどこまでやり切っているか)


最近のゲームは昔のゲームと違って親切なものが多く、

基本的にストーリーを一通り追ってクリアすることが

比較的誰にでも出来るようになっています。

(昔のゲームはその名の通り無理ゲーも多かったですね・・・)


比較的誰にでもクリアできるけれど

ある程度の壁はあって

それを段階的にクリアしていく必要はある。


そして、やはり諦めがちな子は

こうした段階をなかなか踏めず

クリアしていないゲームも多くなっていきます。


それを一度

見てみるといいと思います。


恐らく、

学校のテストの結果以上に

子供の性質はわかります。


もし

我が子はゲームでも全くやり切っていなかった!

全て途中で終わっている!

となったら、

これは修正のチャンスです。


ゲームにおいて

やり切ることが大事だと学ばせるか、

あるいは

もうゲームなんてやめさせるか

どちらかです。


そうでないと

そのまま

何も出来ない子が出来上がります。


重ねて言いますが、

自分の大好きなゲームですら

『やり切っていない』というのは

とても残念なことです。


好きな事なんだから

やり切ろうよ!

と私は思うんですよね。


勉強についても

やりきる子は伸び

やり切らない子はなかなか伸びません。


それが、

自分の大好きなはずの

ゲームですらやり切っていない子は、

勉強については言わずもがな、

なのです。



また、

そうしたやり切らない子供のゲームの中には

失敗体験の蓄積が多くあります。


ある一定の課題以上のものはクリアできないで、

避けていく。

これを繰り返し行う。

こうしたことで諦め癖がつきます。


こうした子は勉強でも苦労します。


また、ひどい時にはチート(ずる)をするようになります。


こうした方向に子供が流れてしまった時に

しっかりと歯止めをかけることは必要で、

ゲームを通じた子供の性質の矯正も出来ます。


ゲームの中身にはそうしたチャンスがごろごろと隠されています。


でも、多くの保護者は

ゲームの中身なって気にしていません。


ゲームをただやらせっぱなしにしていることで

色々なチャンスを逃しているんですね。


そして結局ゲームをしている時間は

なんの成長もしていない、

くだらない時間になってしまう訳です。


かなり厳しい言い方をしましたが・・・。



でも、逆もあります。


つまりゲームには成功体験も多くあるということです。


案外、このゲームの中の成功体験というのもバカに出来ないもので、

その子の成長につながることは多くあるのです。


それこそ諦めない気持ちを学ぶ人もいるでしょう。

また、先のことを読む力をつけたり、

何か基本的なことを利用して

それを何かに応用させるという力を身につける子もいるでしょう。


RPGなどストーリーのあるゲームを通じて人の心を学ぶ人もいるでしょう。


こうしたことを

しっかりと蓄積させることで

成長を見せる子が多くいます。


ゲームを成功体験の連続にするか

それとも失敗体験の連続にするか

これ次第で、

ゲームというものが

薬となるか毒となるかが

きまってくるということですね。


ゲームをするから頭が悪くなる。

というのは間違いで、

頭の良い子はゲームでも

時間のコントロールもうまいですし

諦めない気持ちも学びます。


そうした意味で、ゲームそのものが頭が悪くなる原因

なんてことは全くないんですね。


今まで勉強はあまり好きではなく、

ゲームばかりの子だったとしても、

その子がゲームについては

きっちりとチャレンジを繰り返していたとします。


ずるはせず、しっかりと向き合い、

ちゃんとクリアしきっていたり、

やりこんでいたり。


そういう子は、

少し勉強に興味が向けば

しっかりと勉強の伸びる子になったりします。


ゲームの中で

「諦めない心」をはぐくんでいるからです。


これだけでも大きなことです。


ただ、

そういう子は時間のマネジメントという面での

課題は付きまといますが・・・。


そういう訳で、

ゲームをやるお子さんたちを持つ保護者様

一度お子さんの『ゲームの中身』を見てみてはどうでしょう。


そこにその子の成長の

大きなヒントが隠されていると思います。


以上、

読んでいただきありがとうございます。

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