塾の責任って?
さて受験シーズンです。
教室では過去問などに取り組み
日々成長していく生徒の姿であふれています。
こんな時に、コラム的なことを
書いている余裕はあまりないのですが、
どうしても書きたかったことがあったので書きます。
井田個別指導塾は他に
地元の個別指導塾中丸子校
地元の個別指導塾梶ヶ谷校の2校を運営しています。
いずれも
それぞれの校長が責任をもって運営をしてくれているので、
私がこれら2校に対してしていることは
主に経理面・販促面の仕事ということになります。
塾の運営をするにあたり、
その地域の塾がどうなっているかというのは、
やはりチェックはしています。
地元の個別指導塾梶ヶ谷校の周りにある塾も
同じように気にしているのですが、
梶ヶ谷校の駅前に、
ちょうど梶ヶ谷校開校と同じくらいにできた塾さんがあるんですね。
周りの塾は気になりますが、
特に、同じくらいの時期に出来た塾というのは
どうしても気になるので、
梶ヶ谷校に行くたびにこの塾どうなのかなあ・・・
と気にしていたのです。
しかし
その塾さん
先週梶ヶ谷に行った際に
すでに潰れていました。
2年ももたなかったですね。
ホームページも含め跡形もなくなっていた。
ちょっとはやすぎますね。
昨年末あたりに梶ヶ谷に行った時はたしかにあったんですよ。
でも、今日なかった。
それを見た時
私が1番はじめに思ったことは何だと思いますか?
うちの塾が勝ったな!
・・・ではありません。
そんな短絡的ではありませんよ。
心の中でガッツポーズなどもしていません。
私はまったく違うことを考えました。
私が重度の職業病であるということも
考慮してもらえると答えが出ると思います。
わかりますか?
それは・・・
え?受験生どうしたのさ!!
ってこと。
昨年末にはあって、
今は存在しない。
あれ、今年の受験生もいたはずだよね。
その子たちどうしたの?
そんな無責任な塾あります??
まあ、もしかすると、
受験生いない塾だったのかもしれませんが・・・。
いや、実際はこの塾は、第一志望受験合格率なども
大々的にうたっている塾さんですので、
受験生がいないというのはなかなか考え難い。
その受験生たち・・・どうしたんでしょう。
受験合格率が高いと売り込んでいる塾さんですが・・・
いや、途中で投げ出したらそれ以下です!!
ちょっと信じられなかったんですね。
そういう訳で、
こんな塾もあるよという話でした。
もう、やめて欲しいんですよね。
未経験者が、
塾開業は資格がいらないからと言って
短絡的に脱サラして塾を出して
簡単に経営が立ち行かなくなって
生徒を抱えているものの撤退
みたいな。
あるいは、
少しの塾講師の経験で
これはうまくいく!などと勘違いして
塾を立ち上げ
多校展開をしていき、
失敗となれば、時期を選ばずに撤退
みたいな。
そんなのはやめて欲しいです。
塾はそんなに出してはつぶしていいような
簡単なものではないし、
何より生徒を預かるという意味、
塾たるものの責任を分かっていない!
・・・と先日はやや熱くなりました。
以上です。
余談ですが(余談のわりにかなり長いですよ)
地元個別指導塾梶ヶ谷校がある場所は
もと、松陰塾梶ヶ谷校さんがあった場所です。
松陰塾さんが閉校してすぐに
地元の個別指導塾梶ヶ谷校を開校させていただきました。
(場所は同じですが、関係は全くありません)
この松陰塾梶ヶ谷校さんも、
生徒が集まらず潰れてしまったわけですが、
今思えば、
この松陰塾梶ヶ谷校さんの塾長さんは
しっかりと塾としての責任を果たしていた方でしたね。
最後の年度もしっかりと受験までは終えられてからの閉校でした。
その後一円でも高く什器を売りたいとおっしゃっていたので、
金銭面においては少しでも早く閉校したかったろうと思います。
まだ、松陰塾さんは運営されている時に
開校場所の選定を兼ねて
私はこの物件の見学に行かせていただきました。
この時もここの塾長さんは素晴らしい対応でした。
まず、受験間近だったので、それに配慮して、
物件の内見に行かせていただける時間が
かなり限られていました。
教室の写真を撮らせていただく際も
生徒さんがいない時間帯ではありましたが、
生徒に関することを写さないように
配慮していただけますか
との申し出がありました。
非常に生徒さんのことを思っていらっしゃると感じました。
さらには、
受験生、内部生のことを思いやり、
まだ、校舎を閉めることは生徒に伝えていない状況である、
だから、その点配慮して欲しい。
との申し出がありました。
この申し出は
私の新しい塾の開校の告知について
松陰塾さんが閉めるのを内部生に告知するまで
待ってほしいというお願いであり、
つまり新年度の重要な時期の宣伝を遅らせるというお願いでもあります。
これは塾の宣伝という面で
私にとっても致命的ではあるのです。
ただ、私は塾を運営するものとして、
この塾長さんの意図するところを理解しました。
塾の宣伝をなるべく遅らせることはもちろんですが、
新規開校における講師募集の際にも、
開校場所の住所を載せずに講師募集をかけるなど、
場所に関する一切の情報は伏せさせていただいたんですね。
松陰塾さんの塾長さんに
最大限の敬意です。
それは、
塾は閉めてしまうけれど、
本当にこの塾長さんは
生徒さんのことは思っているなあ
と伝わったからであり、
また、私も塾を運営するものとして、
塾たるは何かというものかを
示したいと思ったからです。
少し条件が違えば
(もうちょっとその塾長さんの愛想がよかったら・・・)
きっともっと生徒さん集まる塾だったろうと思います。
だいぶ余談が過ぎましたが・・・
それに比べて、
この時期に跡形もなくなる塾。
一体何なんだろう・・・。
ふつふつと怒りが復活してきました。
まあ私は、
松陰塾梶ヶ谷校の塾長についても
何のかかわりもないけれど、
塾としての在り方みたいなものには共感し、
本当に自分の勝手で配慮もさせていただきました。
ただ、私のこういう面っていうのは、
経営者としてはおそらく大いに失格だと思います。
感情が経営判断を左右するなんて
ちゃんとした経営者から見たら笑われます。
でも私はそれでいいんです。
それ以上に、
大切な生徒さんの時間を預かるという自覚というか、
そういうものはしっかりと持っている。
塾としては
それで合格だと思うんです。
そうした塾が生き残るべきだと
私は思います。
まあ、残念ながら、
塾というものは不思議なもので
営業のうまい塾ばかりが生き残ってしまっている地域も
少なからずあります。
まあ、なかなか
それが保護者様から見たら
分からないものです。
だって営業のうまい塾は
本当にお金と時間をそこ(新規営業)に費やしていますし、
だからこそ保護者様は良い印象を受けやすいのです。
塾選び、
難しいですよね。
迷ったら、井田個別・地元の個別指導塾各校に来てください。
大々的に営業活動をすることは得意ではありませんが、
しっかりと生徒の方を向いている校長たちが
生徒の良さを引き出します。
新年度の塾選びの候補として
是非よろしくお願いします。
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