退会規則にみる塾の本質
この前、塾についてあれこれと調べていると、
ある投稿を目にしました。
こんな内容でした。
(3月14日に申し出したら、4月末でないと退塾できないと言われた)
4月から別の塾に変更したいと思い、
塾に申し出たところ12日までに申し出てくれれば
4月分の授業料はかからなかったのに。と言われました。
そして今日4月分の請求が届きました。
4月分の授業料・教材費・諸経費半年分39960円です。
辞めるのに教材費取られるのですかね?
諸経費も4月分と解約金11500円がかかるので
4000円しか返金できないと言われました。
塾の退会トラブルというのはよくある話です。
特に新年度を迎える今、多いのだと思います。
実際、規則に書かれてあり、
それに同意をした署名があれば、
それは守らなければなりません。
書面を見せられ
「規則ですから」と向こうが言ってしまえばそれでおしまい。
残念ですがそれが現実です。
(授業を受けていない場合、
消費者センターに行くという手もあります)
規則は守らなければならないという前提を持った上で、
少し違った角度からこの件をお話ししたいと思います。
そもそも、
塾の規約で退会の時期を1カ月、2か月などときつく縛る塾って
本当に子供のことを考えている塾と言えるでしょうか?
もちろん、塾側としては講師を手配する関係とか、
そういうこともあるでしょう。
その枠が空くことが分かっていれば、
その部分の時間はどうにか出来たのに、
ということもあるかもしれません。
しかし、それは全て塾側の事情です。
塾の退会って、どんな時に起こるのでしょう。
成績が上がらない、
とか、
通っていても意味がない
と感じた時に退会したいと思うわけです。
他にも引越しなどもあると思いますが、
その際は、おそらく前もった申し出が出来ると思いますので、
そうでない場合をお話しします。
成績が上がらないとか、
通っていてもいまいち子供に変化がないとか、
そんな退会申し出をした場合、
いや、規約ですから、1カ月は・・・
とか言う塾って、いったいどうなのかと思います。
もちろんお金という面もそうですが、
ここで問いたいのはそれ以上に、
生徒の時間という面です。
私は、これを聞くといつも
え、本当に生徒のこと考えてる?
意味がないのにこれ以上その時間無駄にしなきゃいけないの??
と思います。
お金以上に生徒の時間は貴重です。
例えばさきほどの記事では3月14日に辞めたいと思っても、
12日を過ぎているから、
4月末日まで辞められないってことです。
1カ月半です。
意味がないと思っていても、
さらにいかなければいけないのです。
お金を払っている保護者様の感情としては、
授業料を払う分は残りの期間も行って欲しい・・・
と思ってしまうはずです。
この感情が、さらに生徒の時間を無駄にしてしまいます。
子供はしっかり教えれば伸びますから、
ある塾で合わなくても
その1か月で別の塾に行って伸びる可能性があります。
やり方を変えてはばたく子もいます。
そうした子供の貴重な時間を、
こういう塾はどういう風に考えているのかな、と思います。
繰り返しますが、もちろん前提としては契約上、規則は規則で守らないといけません。
ですが、そもそも退会の時に
1か月も2か月も縛るような規則がある塾さんで、
かつかたくなにそれを曲げない塾さんは
残念なことに、それが子供に対する向き合い方で、
その塾の本質ってことです。
塾選びをされている方は是非、
この退会の規則の部分を見てもらいたいと思います。
その塾さんの生徒対応の本質が、ここに隠されています。
ちなみに井田個別では、
3月末に退塾希望⇒3月末の申し出で大丈夫です。
と話しています。
最悪月の途中で嫌になれば、
月の途中でも構いません。
と話しています。
もちろん生徒のために一生懸命やり、
そんなことないようにするのが一番ですが、
もし、来ている意味がないと思われた時、
退会を引き延ばして、
それ以上その子の大切な時間をお預かりすることはないからです。
このように、井田個別としてはかなりゆるい退塾規則
なのですが、現在のところ
引越し・受験終了以外の退会者は
1年間で「0人」です。
(開校から1年5カ月でまだ0人です 2018年7月加筆)
(4年たっても平均して年間で1名か2名ほどしか退塾がありません。 2020年10月加筆)
これは、そもそも塾に来ている意味がないと思われないように、
日々生徒の時間を無駄にしないように考えているからです。
何度も書いていますが、
元住吉にはたくさんよい塾があります。
ただ、こうした退塾規定だけで生徒の時間を無駄にする一握りの塾のために
他に真剣に頑張っている塾さんも含めて
「塾の退会ってトラブルになるよね」
っていうイメージを持たれたらいやだなと思い、
ちゃんとやっているところはやっているよ、
という意味を込めて
今回この記事にしてみました。
読んでいただきありがとうございます。