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塾選びのお話② 広告のお話

今回は、塾の広告について

少し掘り下げて書いていきます。


私は常々、塾の広告については

不確実な事が色々と書かれているなと思います。


例えばこんな広告を見たことはないでしょうか

『個別指導なのに、安心価格。授業料が月額5,400円~』


さらにはそこに併記される形で

『5教科対応。成績保証!』

保護者様にはとても嬉しい言葉が並びます。


しかし、この料金で5教科対応が出来るかと言えばそうではなく、

実際に5教科授業をとると相当な額になります。


(しかもそういう塾に限って営業職が濃く、

 季節講習など、追加の講習も

 生徒の目標でなく、

 「売り上げ目標」から逆算して

 組んでいたりします)


また、成績保証も、5教科全ての教科には適用されず、

一部の教科でのみ対象。


かつ、

週●回以上取らないと対象外。

講習を取らなければ対象外。

など厳しい条件が付きます。

そういう条件はもちろん広告には記載されていません。


しかし、そうしたことをうたい文句にすることで、

保護者様たちの興味をひき

塾選びの候補に選んでもらおうとするわけです。


つまり、極端な話をすれば、

『塾を選ぶ側の誤認』を

塾に足を運んでもらう足掛かりにしているわけです。


これって、

すでに『この塾の本質』を表していません?

と私は思ってしまいます。


私ならこうした不誠実なところは選ばないです。


話は少し飛びますが

実は私は『国内旅行業務取扱管理者』の資格を持っています。

その資格を取る過程で、法律の旅行業法・約款を学ぶのですが、

そこでは、旅行の広告においても色々なことが定まっています。


特に旅行における広告表記については

消費者の誤認を防ぐため、

そして公正な判断を消費者が出来るように

色々なことが決まっています。


例えばこんな感じ。

支払うべき対価の「最低額」及び「最高額」

を同等の大きさの活字を用いて表示すると

ともに、最低額又は最高額をことさらに目

立たせるような表示を行わないこと。


つまり、

例えばある旅行会社がある期間に企画した

「北海道に行けるツアー」があったとして

例えば、その期間中1日だけ4000円で行ける期間が設定されていたとしても、

週末などが49000円高い設定になる日が期間中にあれば、

『北海道3泊4日4000円~

とは表記できず

『北海道3泊4日4000円~49000円』

という表記にしないといけないんですね。


また、こんなことも(少し読みやすいように改変します)

入場する観光地又は観光施設・宿泊機関の客室の種類、

設備、景観その他の客室の条件等、

前各号に掲げる変更のうち契約書面のツアータイトル中に記載があった事項の変更があった場合、

旅行開始前であれば旅行代金の2.5%を旅行開始後であれば5パーセントを返還しなければならない。


つまりパンフレット等でツアータイトルに掲げた場合で

それよりもレベルダウンしたものを提供してしまった場合は、

旅行者に代金の一部の返還義務があるよと言うことです。


このように旅行業界全体で、

旅行者への誤認に対して、

しっかりとした配慮があるわけです。

(ネット広告などでは守れていないものもありそうですが・・・)


塾においては・・・

ルールや法律・約款などはないですから

旅行業界と比べると

保護者が誤認するような広告

(あるいは誤認をわざと起こさせるような)

がオンパレードで

それが当たり前になってしまっています。


子供を扱う業種ですから

それこそこういうことに対する

「良心」

があってしかるべきですが、

実際にはそうはなっていないんですね。


まあ、これがまかり通っている理由もまた

梶ヶ谷校校長が話していた

塾という業界が多くの人にとって身近でないということだと思います。

※前の記事参照


身近でない業界だからこそ

塾の広告というのは正確であるべきですが、

そうなってはおらず、

また、身近でない故、

内情はわからないので、

そうした広告がイメージ以上の意味を持ち、

その塾を選択肢に入れてしまう。

ということに繋がるのだと思います。


私はせっかく旅行業取扱管理者の勉強の時に、

旅行者の誤認に繋がるようなことはいけない、と学んでいるので、

井田個別でもこうした誤認を生むような広告はやめていきたいと

常々考えています。


まあ、そもそも井田個別は広告物自体が少ないのですが・・・


以上、塾の広告についてでした。


現在塾選びをされている方も多いと思います。

井田個別も現在もう少しだけ生徒を受け入れ可能です。

(ただし新中3受験生はあと1名か2名となります)

塾選びの候補の一つにあげていただければ幸いです。


長いのに読んでいただきありがとうございます。


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